この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第21章 ラストデイ☆待ってるから!

「テニス楽しかったねー。」
「今だから言うけど、あの日は海音と私をくっつかせようとして、希がいろいろと仕掛けてきたよね。」
「あれは、わざとらしかったなー。」
と、海音も苦笑いをしている。
「でも、こうやって2人が恋人同士になったのは、私のおかげでしょ。」
「はい。まさにその通りでございます。」
「希様々ですよ。」
「ほんと、感謝してよねー。」
希が楽しそうに笑うと、私達もつられて笑った。
3人で会話を楽しんでいると、駅まではあっというまだった。
駅のロータリーに車を停めて、希も車から出てくる。
「カイ、じゃーね!またね!」
希がそう言って海音に手を差し出す。
その手をギュッと握って海音が
「また遊びに来るよ。それまでお店を潰さないようにね。」
とからかった。

