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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第2章 友達のお店

真美に教えてもらった希のお店を目指し、歩く事15分。

十字路での信号待ち。目の前にSUNと可愛い看板が見える。

見た感じは、居酒屋というよりカフェっぽい可愛いお店。


“希っぽいお店だなー。”

思わず微笑んでしまった。

信号が変わってお店の前まで着いた私は、遠慮がちにドアを開けた。


「こんにちは。」

「いらっしゃいませー。」

厨房の中から、希が顔を出した。

久しぶりなんだけど、希を見たら何かホッとした。


希は、私とは正反対な性格で、女子力が高い。

クルクルな毛先。

しっかりメイク。

細いスタイル。

けど、性格は天然なので、男女問わず好かれる。


「うわーっ!渚。久々だねー。来てくれて嬉しいよー。」


そうそう、このなつっこい笑顔。

これに皆、やられてしまうんだよね。

久しぶりの希は、昔と全く変わらないままだった。


「どうしてお店わかったの?」

希がニコニコしながら聞いてきた。

「今日真美の所にエステ行ったら、たまたまお酒の話になって、希がお店始めた事聞いて、早速来ちゃった。」

「そうなんだぁ。来てくれて嬉しいよ。ランチだけど、お酒も飲めるよー。」

“もちろん飲むよね?"

って感じで、希が笑う。

「じゃっ、本日のランチとハイボール。」

「はーい!ちょっと待っててね。」
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