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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第9章 渚の誕生日
ほろ酔いでお客さん達と話していると、私のガラケーにメールが届いた。



『ナギちゃん、お手紙ありがとう&ハッピーバースデー!

今日は夜勤で行けなくてごめんね。

またSUNで楽しく飲もう。

お気遣いありがとう!

前田海音』



カイさんからのメール。

“誕生日覚えててくれたんだ…。”

思わず顔がほころんだ。

そんな私の顔を見ておじ様が

「何だナギちゃん、彼氏か?そう言えば、カイの奴ナギちゃんの誕生日なのに来ないな。電話するか。」

そう言うといきなりカイさんに、電話をかけ出した。

“夜勤中なのに、ごめんなさい。”

心の中で、そう思っていると

「おっ!カイ。今日ナギちゃん誕生日だぞ。来い!えっ?夜勤中で今休憩?ごめん。ごめん。ナギちゃんいるから、かわるぞっ。」

ホレっ!という感じでおじ様が、カイさんと繋がっているスマホを渡してくれる。


“心の準備が出来てないよー…。”
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