この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第9章 渚の誕生日
お店にハッピーバースデーが流れる。
カイさんの誕生日と同様に、プレートを持って希が出て来た。
「お誕生日おめでとー!」
「ありがとう!!」
私はローソクの火を吹き消した。
希からは、プレゼントも貰ってしまった。
昨日までモヤモヤしていた。
カイさんの事も諦めようとしていた。
でも今日は、皆に祝ってもらい、カイさんとも連絡がとれて、本当に素敵な誕生日になった。
今日は、電車があるうちにお店を出る。
「希、今日はありがとう。」
「元気出た?」
今日もいつものように、お店の外まで希が見送ってくれる。
「ねぇ、希。私カイさんが好き。だから頑張ってみようと思ってる。」
私がそう言うと、希が私の手を握って
「うん。協力するし、いつでも相談にのるからね!」
と言ってくれた。
「ありがとう!またね。」
こうして、私の楽しかった誕生日が終わった。