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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第11章 ソイフレ?(添い寝フレンド)
カイさんの手からコップを奪うと、私はキッチンへ向かった。
するとその後をカイさんがついて来て、私を後ろから抱き締めた。
「ありがとう。」
そう言って、私の髪に顔をうずめる…。
「ナギちゃん、あったかい…。」
「フフッ、カイさんもあったかいですよ。」
洗い物が終わると、カイさんが私を自分の方に向かせる。
「渚、お願いがあるんだけど…。」
いきなり名前で呼ばれ、ドキドキする。
「何ですか?」
カイさんがちょっとテレた表情を見せて
「添い寝してもらってもいい?」
「………。」
私が返事に困っていると
「大丈夫。抱いたりしないし、今日は、ちゃんと忘れないから。」
カイさんがクスッと笑う。
「忘れないならいいですよ。」
私もカイさんを見上げて、クスッと笑った。
カイさんは、私の手を握ると、ベッドルームへと連れて行く。
この前と同じ光景、同じシチュエーション。
それだけで、私の胸は高鳴る。
布団を捲って中に入ると、先に横になったカイさんが
「渚、ここ来て。」
自分の隣りのスペースをトントンと叩いた。

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