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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第12章 ヤキモチ☆俺の物でしょ?

カイさんは、家のドアを開けた途端、私を玄関の壁に押し付けた。

私の両手をまとめて、頭の上にあげて、片手で固定させる。

もう片方の手で私の顎を掴み、自分の方に向かせる。

「渚、さっきのあれ何?」

と怒ったように言う。

私の瞳を見つめるカイさんの瞳には、いつものような優しさはない。

すごく熱い瞳でジーッと見られ、耐えられず瞳をそらすと、また無理矢理自分の方を向かせる。

「ねぇ、返事して!さっきのあれは何?」

「初めて会ってお店で飲んでただけ。」

「で、肩抱かせたりするの?」

「あれは、急にされただけだから…。」

そう言った瞬間、カイさんに唇を激しく奪われた。

それはこの前みたいな優しい物ではなくて、感情剥き出しの荒々しいキス。

私の唇をこじ開けて、カイさんの舌が私の舌を舐め回す。

深い深いキスに私はまた酔いしれる。

もうどっちの物なのかわからない程、絡みあった唾液がお互いの口元を濡らす。

やっとカイさんから唇が解放されたと思ったら、私の体がフワッと持ち上げられた。

抱き上げられたまま、ベッドルームまで連れて行かれ、ベッドの上に乱暴に落とされた。
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