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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第12章 ヤキモチ☆俺の物でしょ?
カイさんが私の唇をなぞる。
「俺の事ちゃんと見て!」
「いつも、ちゃんと見てますよ。」
カイさんが私の唇を指で開いて、口の中に舌を入れてくる。
唇は触れずに、舌先だけでお互いを刺激する。
上唇を舐めたり下唇を舐めたり、軽い刺激に物足りなさを感じ、カイさんの首に腕を回して、唇を引き寄せた。
「まだダメ!目を開けて俺を見ながら舌舐めて。」
そう言って唇をつけてくれない。
カイさんの瞳を見つめながら、お互いの舌先を転がす。
その間もカイさんは、私の耳を指で刺激する。
「んっ…。」
甘い声が漏れると、カイさんに舌を強く吸われた。
「んんっ…。」
そのまま唇と唇が触れあうと、キスが更に深く深くなった。
「あっ…カイさん…。」
角度を変えてのキスに途中漏れる吐息。
それもすぐにまた、唇を塞がれて呼吸さえも許してもらえない。
「んっ…んんっ…。」
カイさんが唇を離すと、お互いの唇を銀の糸がつないだ。
それをペロッとカイさんが舐めとる。
呼吸を整える間もなく、カイさんの唇は私の耳を舐める。
「渚、これ弱いよね。」
そう言って、耳朶を甘噛みする。
「あぁっ…ダメ…っ。」
耳朶を口に含んで、時折強く噛む。
「んんっ…。」
そのまま耳の後ろを舐められ、カイさんの唇が首筋へと移動する。
生温かい舌が上下にツーッと移動する。
チュッ。チュッ。と首にキスをされる。