この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第13章 誕プレデート☆横浜
初めての海音とのデート当日。
何気にSUN以外で会うのも、初めてなのでドキドキする。
髪の毛を巻いたり、いつも以上に気合いをいれて化粧をする。
“あぁ!時間がたりない!緊張する!”
昨日は緊張であまり眠れず、目の下に微妙なクマが…。
こんなにデートで緊張するのは久々だった。
どうにか準備をすませ、家を出る。
海音とは横浜駅の改札で待ち合わせをしている。
時間より少し前に着いた私は、海音を待った。
次の電車が着いて、人がたくさん改札に流れてくる。
「渚!何ボーッとしてるの?」
いつの間にか隣りにいた海音に、声を掛けられた。
「海音!全然気付かなかったよー。」
そう返事をしながら海音を見る。
全体的にシックな服装で、いつものように帽子を被った姿。
細身なシルエットは、いつ見てもかっこいい。
そんな海音に見とれていると
「はい!俺を見るのは終わり!ちゃんとエスコートして。」
そう言って私の手を握った。
「まずはね、横浜から山下公園まで、シーバスに乗ろうと思うんだ。」
「シーバス?」
「そう!小っちゃい船なんだけど、電車じゃないのも楽しいかな?と思って。」
「それは面白そうやね。」
「でしょ!短い距離なんだけどね。」
シーバス乗り場へ行く間に、シーバスについて話すと、海音はすごく楽しみにしてくれた。
「ここから乗るんだよ。ちなみに、これがシーバスね。」
シーバスのパンフを海音に見せる。
「へぇ、こんなんもあるんやね!」