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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第13章 誕プレデート☆横浜

初めての海音とのデート当日。

何気にSUN以外で会うのも、初めてなのでドキドキする。

髪の毛を巻いたり、いつも以上に気合いをいれて化粧をする。


“あぁ!時間がたりない!緊張する!”


昨日は緊張であまり眠れず、目の下に微妙なクマが…。

こんなにデートで緊張するのは久々だった。

どうにか準備をすませ、家を出る。

海音とは横浜駅の改札で待ち合わせをしている。

時間より少し前に着いた私は、海音を待った。

次の電車が着いて、人がたくさん改札に流れてくる。

「渚!何ボーッとしてるの?」

いつの間にか隣りにいた海音に、声を掛けられた。

「海音!全然気付かなかったよー。」

そう返事をしながら海音を見る。

全体的にシックな服装で、いつものように帽子を被った姿。

細身なシルエットは、いつ見てもかっこいい。

そんな海音に見とれていると

「はい!俺を見るのは終わり!ちゃんとエスコートして。」

そう言って私の手を握った。


「まずはね、横浜から山下公園まで、シーバスに乗ろうと思うんだ。」

「シーバス?」

「そう!小っちゃい船なんだけど、電車じゃないのも楽しいかな?と思って。」

「それは面白そうやね。」

「でしょ!短い距離なんだけどね。」

シーバス乗り場へ行く間に、シーバスについて話すと、海音はすごく楽しみにしてくれた。


「ここから乗るんだよ。ちなみに、これがシーバスね。」

シーバスのパンフを海音に見せる。

「へぇ、こんなんもあるんやね!」



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