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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第13章 誕プレデート☆横浜
「うん!何か懐かしい感じするわっ。」
もうすぐ山下公園に着く街並みを見て、海音がポツリと言う。
転勤がある会社の海音。
いつかこの横浜とも違う土地に、行ってしまうのだろうか…。
ふと、そんな事が頭をよぎった。
シーバスを降りて山下公園を歩く。
「本当にカップル多いんやね。」
海音がベンチでイチャイチャしてるカップル達を見てクスッと笑う。
「俺達もする?」
私の顔をチラッと見て、イタズラっぽく笑う海音。
「外では恥ずかしいよね…」
私が言うと
「まだ明るいしね。」
そう言って海音が、私の腰に手を回した。
密着する海音と私の体。
接している部分が、とてもあったかく感じる。
私も海音の腰に手を回して、公園を歩いた。
歩く速度を合わせながら、時折海音が私を見て、優しく微笑んでくれる。
そのへんにいるカップルと、変わらないくらい、私と海音も山下公園の雰囲気を楽しんでいた。
そんな山下公園を後にして、私達は中華街へと向かった。