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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第13章 誕プレデート☆横浜

中華街に入ると、たくさんの人達で溢れていた。

「すごい人だね。食べ歩きでもする?」

「あぁ、いいね。俺そういうの好き。」

肉まんや小籠包等を買って食べる。

「こういうのも、楽しいね。」

「良かったぁー!」


普段お酒が入らないとテンションが低い海音だけど、今日は本当に楽しそうだ。

「そうそう、海音!杏仁ソフトってのがあって、これがすごい美味しいんだよー。」

「食べよう!食べよう!」

「1コでいいよね?」

「そやね。」

まだ風が吹くと少し寒い位なので、1コ1人で食べるのはきついと思って1コにしたんだけど、なんだかこれは恥ずかしいかも…。

ソフトクリームをパクッと口に入れた海音。

「おっ!本当だ!杏仁豆腐の味がする。ホラッ渚もっ!」

ソフトクリームを私の口元に運ぶと海音がニヤッと笑った。

ペロッとソフトクリームを舐める私をジーッと見て

「まだ昼なのに、エロ渚だっ!」

と笑う。

「やだっ!海音のエッチ!」


“何か恥ずかしくて、食べられないよー。”


海音がパクッとまたソフトクリームを食べると、唇の端にソフトクリームがちょっと付いた。

“かっ、かわいいっ”


「海音、ソフトクリーム付いてるよ。」

指で拭おうとすると、私の手を掴んだ海音が

「そうじゃないでしょ。舐めとって♪」

とニヤニヤしながら言った。

「もう、海音!さっきから意地悪っ!」

「フフッ、渚ってホント面白いっ!」

そう言って自分の指でソフトクリームを拭うと、私の口元にその指を持ってくる。

チラッと海音を見ると、ホラホラって感じでこっちを見てい
る。

私は周りを見渡して、誰も見ていないのを確認すると、海音の指をペロッと舐めた。

「ホント、渚ってエロイね。」

海音がそう言って笑っている。

酔わなくてもSっ気全開な今日の海音に、私はもうタジタジで、この後お酒が入ったら海音は、どうなってしまうのだろうかと、気が気ではなかった。
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