この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第13章 誕プレデート☆横浜
中華街に入ると、たくさんの人達で溢れていた。
「すごい人だね。食べ歩きでもする?」
「あぁ、いいね。俺そういうの好き。」
肉まんや小籠包等を買って食べる。
「こういうのも、楽しいね。」
「良かったぁー!」
普段お酒が入らないとテンションが低い海音だけど、今日は本当に楽しそうだ。
「そうそう、海音!杏仁ソフトってのがあって、これがすごい美味しいんだよー。」
「食べよう!食べよう!」
「1コでいいよね?」
「そやね。」
まだ風が吹くと少し寒い位なので、1コ1人で食べるのはきついと思って1コにしたんだけど、なんだかこれは恥ずかしいかも…。
ソフトクリームをパクッと口に入れた海音。
「おっ!本当だ!杏仁豆腐の味がする。ホラッ渚もっ!」
ソフトクリームを私の口元に運ぶと海音がニヤッと笑った。
ペロッとソフトクリームを舐める私をジーッと見て
「まだ昼なのに、エロ渚だっ!」
と笑う。
「やだっ!海音のエッチ!」
“何か恥ずかしくて、食べられないよー。”
海音がパクッとまたソフトクリームを食べると、唇の端にソフトクリームがちょっと付いた。
“かっ、かわいいっ”
「海音、ソフトクリーム付いてるよ。」
指で拭おうとすると、私の手を掴んだ海音が
「そうじゃないでしょ。舐めとって♪」
とニヤニヤしながら言った。
「もう、海音!さっきから意地悪っ!」
「フフッ、渚ってホント面白いっ!」
そう言って自分の指でソフトクリームを拭うと、私の口元にその指を持ってくる。
チラッと海音を見ると、ホラホラって感じでこっちを見てい
る。
私は周りを見渡して、誰も見ていないのを確認すると、海音の指をペロッと舐めた。
「ホント、渚ってエロイね。」
海音がそう言って笑っている。
酔わなくてもSっ気全開な今日の海音に、私はもうタジタジで、この後お酒が入ったら海音は、どうなってしまうのだろうかと、気が気ではなかった。