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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第13章 誕プレデート☆横浜
観覧車を降りて、私達は桜木町の駅に向かって歩いた。
「渚、今日はウチに泊まる?」
「泊まってもいいの?」
「もちろんいいよ。俺、明日は夜勤だから。」
「じゃあ、この辺りでゆっくり飲む?」
私が言うと、海音が私をギュッとして
「渚とまったりしたいから、SUNでお酒飲んで、ウチでゆっくりしよう。」
普段海音は仕事が忙しいから、なかなか2人で過ごす時間がない。
私も海音とまったりとした時間を過ごしたかったので、海音の提案にOKした。
「いらっしゃいませ!あれ?2人一緒に登場なんて、珍しい!」
希がニヤニヤしながら、出迎えてくれた。
常連のお客さん達も何人かいたので
「カイとナギちゃん、お揃いでなんて怪しいなぁー!」
と冷やかされた。
海音はいつものように、1杯目はビール、私はハイボールを注文する。
「乾杯!お疲れさまー!」
皆と乾杯をしていつものように、のんびりSUNでの時間を過ごす。
チラッと海音を見ると、仲良しのおじ様との会話に盛り上がっている。
テンションが上がり、饒舌になった海音。
いつもの俺様甘々海音が、姿を現すのも時間の問題…。
そう思いながらも、希とカラオケをしていると、海音が私の肩をポンポンと叩いた。
「んっ!?」
海音の方を見ると、手にナチョスを持ってニコニコしている。
「ナチョス食べる?」
「うん、ありがとう!」
海音の手からナチョスを取ろうとすると、私の手を握って
「はい、あーん♪」
私の口元にナチョスをくっつける。
私が口を開けてナチョスを食べようとすると、海音が微妙な顔をした。