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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第13章 誕プレデート☆横浜

「うーん、可愛くなかったから、もう1回。はい、あーん♪」

そう言ってまた、私の口元にナチョスを持ってくる。

「あーん♪」

海音を見つめながら、甘えた感じで口を開けると、海音はご満悦な表情でナチョスをくれた。

それを見た希が

「はい、そこ!お店でイチャイチャしない!」

とツッコミを入れる。

「別にいいじゃん。羨ましいんだろーっ!」

海音が希に言い返す。

「そうだよ!私の大事な渚とらないで。」

「いいや、希ちゃんのじゃない!」

海音と希が楽しそうに言い合っている。

そんな2人の様子を、他のお客さん達と見て笑う私。

“ホント皆楽しい人ばかり…”


そんな感じで、結局閉店までいた私達は、希に見送られてお店を出た。

2人で手を繋いでこの道を歩くのも、もう何度目だろう。

「渚は、明日も休み?」

「うん、休み。だからゆっ
くり出来るよ。」

「そっか。なら、良かった。」



エレベーターに乗りドアが閉まると、海音が私を壁に押し付けて、キスをしてきた。

「んっ…。」

貪るような激しいキスにクラクラする。
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