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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第13章 誕プレデート☆横浜
エレベーターが9階に着くと、海音の唇が離れ
「我慢できなかった…。渚が欲しい…。」
海音が熱を帯びた瞳で私を見つめて言った。
そんな海音に、ドキドキが止まらない。
玄関に入ると、海音が私を抱き締める。
「ずっとこうしたかった…。」
「私も…。」
そう言った私の顎に手を掛け上を向かせると、覆い被さるように、海音がキスをしてきた。
我慢できないと言った、海音の気持ちが伝わるような激しいキス。
私の頭の後ろに回した海音の手に力がこもり、深く深く唇を合わせる。
時折、私の髪や耳を撫でながら続けられるキスに、私ももっと海音を感じたくなる。
海音の首に腕を回して、私からも海音の顔を引き寄せる。
「んっ…渚っ。はぁっ…。」
キスの合間に洩れる海音の吐息。
見上げると、少し伸びた前髪から覗く海音の瞳は、キラキラと潤んでいた。
しばらく見つめ合っていると、海音が私の耳に唇を寄せて
「お風呂一緒に入ろっ。」
と甘えた声で言ってきた。
“お風呂一緒なんて恥ずかしいけど、こんな可愛く言われたら断れないよー。”
返事をしない私に海音は顔を覗きこんで
「渚が嫌って言っても、一緒に入るけど。嫌なんて言わせないよ。お風呂でも、可愛がってあげるから。」
そう言って、私の耳朶をペロッと舐めた。
断る気なんてなかったけど、強引な海音もやっぱり格好いい。
「お風呂ためて来るから、その辺に座ってて。」