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隣の日常
第3章 嫁のSDカード
嫁はその言葉に笑った。
腕を顔の上に置いて、顔を隠してた。
口元が歪んでた。
「な、言って」
不愉快にブレ続ける映像の中で、撮影者の男の声に、ゆっくり嫁が腕をどけた。
「ダンナに言うみたいに言って。俺と会えなくてさ、しゃーなしで、あの、くっそみてーな、遅くて痛いだけのダンナを誘うときにさ、言うようなこと。言ってくれよ、俺にも」
その顔は、チーク塗りすぎのピンク色の頬は、下がり気味の太い眉は、少し乾燥した肌色の唇は。
「・・・・世界でいちばん、おにーちゃんのちんこが、すき」
にやーって笑って、歪んでた。
動画は、それで最後だった。
腕を顔の上に置いて、顔を隠してた。
口元が歪んでた。
「な、言って」
不愉快にブレ続ける映像の中で、撮影者の男の声に、ゆっくり嫁が腕をどけた。
「ダンナに言うみたいに言って。俺と会えなくてさ、しゃーなしで、あの、くっそみてーな、遅くて痛いだけのダンナを誘うときにさ、言うようなこと。言ってくれよ、俺にも」
その顔は、チーク塗りすぎのピンク色の頬は、下がり気味の太い眉は、少し乾燥した肌色の唇は。
「・・・・世界でいちばん、おにーちゃんのちんこが、すき」
にやーって笑って、歪んでた。
動画は、それで最後だった。