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Memory of Night 番外編
第2章 Episode of YOI

「あ……」

 その瞬間、灰色の瞳とばっちり目が合ってしまった。
 間抜けな声を洩らして唖然と目の前に立つ人物を見上げる。
 彼の瞳は不思議な色をしている。肩にわずかにかかる長めの髪は綺麗な漆黒なのに、瞳だけ、色素が薄いのだろうか。
 瞳だけではない。
 頬にかかる長い睫毛や通った鼻筋、薄い色の唇も。中性的でバランスの取れた顔立ちは、まるで精巧な作り物のようで、視線を外すことができなかった。

「ていうかいつだっけ? ちょっと待ってよ手帳にメモってあるから」

 明の声で愛美はようやく我に返った。

「ごめんちょっと待ってて」

 愛美を振り向き、それだけ言って教室に戻ろうとする明の腕を愛美は掴んだ。

「い、いいよ、わたし先帰ってるっ」

 早口にそれだけ告げる。

「なんでー? 一、二分だって」
「み……見たいテレビがあるの」
「まだ四時半じゃん。テレビなんてニュースくらいしかやってないよ?」
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