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秘密の恋人
第17章 紹介
翌朝、いつものように目覚めると、やはり菜摘は、まだ眠っている。
起き出して服を着、部屋を出てトイレに行った。
ダイニングに立ち寄ると、帰ってくるかもしれない隆行のために用意した茶碗蒸しと西京焼きがない。シンクもキレイに、片付いている。
玄関にも、隆行の靴があった。
何時頃帰ってきたんだろう…
昨夜の音聞かれたかな…ソコは流石に終えて眠ってから帰ってきたことを願う。
ガチャ、と部屋のドアが開き、隆行が起きてきた。
「おはよ…」
「あ、あぁ….お早う」
「…彼女?」
「え?」
「玄関に、女物の靴があったから。家に連れてくんの珍しいじゃん。」
「あ、あぁ、うん。昨夜は…何時頃帰ってきたんだ?」
「終電だったから…1時前かな…」
その時間なら、眠っていたはずだ。よかった…明らかに安堵した私に隆行は苦笑しながら。
「何焦ってんの。別に悪いことしてる訳じゃあるまいし。あのヒトと別れてもう何年よ。俺は…元々母親はあのヒトだけなんて思っちゃいないし、かといって新しい母親が欲しいとも思わなかったけど。父さんが自分の為に結婚すんのは大賛成だよ。俺のために我慢してるなんてことはないと思ってるけど、俺は気にしないから。父さんの人生は父さんのモノなんだから、俺の為に犠牲にする必要はない。俺ももう大人だし、この家も出てけっていうならいつでも出るし。」
起き出して服を着、部屋を出てトイレに行った。
ダイニングに立ち寄ると、帰ってくるかもしれない隆行のために用意した茶碗蒸しと西京焼きがない。シンクもキレイに、片付いている。
玄関にも、隆行の靴があった。
何時頃帰ってきたんだろう…
昨夜の音聞かれたかな…ソコは流石に終えて眠ってから帰ってきたことを願う。
ガチャ、と部屋のドアが開き、隆行が起きてきた。
「おはよ…」
「あ、あぁ….お早う」
「…彼女?」
「え?」
「玄関に、女物の靴があったから。家に連れてくんの珍しいじゃん。」
「あ、あぁ、うん。昨夜は…何時頃帰ってきたんだ?」
「終電だったから…1時前かな…」
その時間なら、眠っていたはずだ。よかった…明らかに安堵した私に隆行は苦笑しながら。
「何焦ってんの。別に悪いことしてる訳じゃあるまいし。あのヒトと別れてもう何年よ。俺は…元々母親はあのヒトだけなんて思っちゃいないし、かといって新しい母親が欲しいとも思わなかったけど。父さんが自分の為に結婚すんのは大賛成だよ。俺のために我慢してるなんてことはないと思ってるけど、俺は気にしないから。父さんの人生は父さんのモノなんだから、俺の為に犠牲にする必要はない。俺ももう大人だし、この家も出てけっていうならいつでも出るし。」