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第17章 紹介

「お前は、今日は出かけるのか？」

「別に予定はないけど。明日からまた仕事だし、今日はのんびりする。」

「なら、紹介したいし、朝食一緒に食べないか？」

「いいよ。昨日の茶碗蒸し、その人が作ったの？」

「あ、あぁ。そうだよ」

「美味かったわ。」

隆行が、どんな相手を想像しているのだろう、と内心緊張しながら、昨日買ったドリップタイプのコーヒーを3つセットした。
湯を沸かしながら、パンをトースターにセットし、フライパンにベーコンと卵を3つ落として弱火にかけ、部屋に菜摘を起こしに行く。

「菜摘、お早う。息子が帰ってきてるんだけど、朝食を一緒にどう？紹介するよ」

菜摘はガバッと飛び起き、

「そんな！身支度しなきゃ！こんな寝起きじゃ無理よ‼︎」

「大丈夫だよ。今日もキレイだ。隆行は今部屋に戻ってるから、服を着て顔を洗っておいで。私は朝食を作っておくから、支度ができたらダイニングへ来て。」

菜摘は慌てて服を着ると、足早に洗面所に向かった。