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秘密の恋人
第17章 紹介
両親に、私から紹介したい人が居ると言ったら、日程はアッサリ決まった。
両親はとうとうプロポーズされたと思っているようで、ちょっと申し訳ない気持ちになったけど。
そして、挨拶当日。
家の掃除をして、少し小綺麗なワンピースを着て。両親も、だらしなくない格好をしていた。
義隆さんは車を、近所のコインパーキングに置いてきたようだ。ウチの車を寄せれば庭にギリギリ止めるくらいのスペースはあったのだけど、そう言ったら、それはしなくていいと笑っていた。
義隆さんは会社と同じ、きちんとしたスーツとピシッとプレスのきいたワイシャツを着て、ネクタイも歪みも緩みもなくきっちり結んで。埃ひとつないピカピカに磨いた靴で、老舗の和菓子を手土産に持ってきてくれた。流行りの洋菓子でなく、老舗の和菓子という渋いセレクトが如何にも義隆さんらしく、思わず、ふふ、と笑ってしまう。
両親への挨拶だからきちんとしてくれているのは嬉しいことだけど、あまりにも隙がなさ過ぎて、ウチの両親の方が逆に固まってしまった。
両親はとうとうプロポーズされたと思っているようで、ちょっと申し訳ない気持ちになったけど。
そして、挨拶当日。
家の掃除をして、少し小綺麗なワンピースを着て。両親も、だらしなくない格好をしていた。
義隆さんは車を、近所のコインパーキングに置いてきたようだ。ウチの車を寄せれば庭にギリギリ止めるくらいのスペースはあったのだけど、そう言ったら、それはしなくていいと笑っていた。
義隆さんは会社と同じ、きちんとしたスーツとピシッとプレスのきいたワイシャツを着て、ネクタイも歪みも緩みもなくきっちり結んで。埃ひとつないピカピカに磨いた靴で、老舗の和菓子を手土産に持ってきてくれた。流行りの洋菓子でなく、老舗の和菓子という渋いセレクトが如何にも義隆さんらしく、思わず、ふふ、と笑ってしまう。
両親への挨拶だからきちんとしてくれているのは嬉しいことだけど、あまりにも隙がなさ過ぎて、ウチの両親の方が逆に固まってしまった。