この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
秘密の恋人
第17章 紹介
「え、あ、あなたが、娘…菜摘の、その…」
お父さんは若干口ごもったけれど、義隆さんは若く見える。私ももう28だし、40歳くらいならあり得ない差ではないし、ショック、という雰囲気でもなかった。
まさか自分とさほど歳が変わらないとまでは思わなかったみたい。
義隆さんは菓子折りをお母さんに渡してから座り、私の隣で、座卓を挟んで両親と向き合った格好でまず名刺を出し、深々と頭を下げて挨拶をした。
義隆さんの名刺には、私の勤務先の社名と、部長の肩書があって、初めてお父さんの顔に疑問符が浮かぶ。
若くして出世したのか、実は相応な年齢で単に若く見えるだけなのか、少し混乱したようだ。
「萩原 義隆と申します。菜摘さんと、お付き合いをさせていただいております。本日はご挨拶ですので、本来ならばもっと早くに機会を設けて頂くべきところ、遅くなってしまって申し訳ないと思っております。」
畏まったままの義隆さんの言葉に、お父さんも漸く混乱から脱して対応しなければ、と居住まいを正した。
お父さんは若干口ごもったけれど、義隆さんは若く見える。私ももう28だし、40歳くらいならあり得ない差ではないし、ショック、という雰囲気でもなかった。
まさか自分とさほど歳が変わらないとまでは思わなかったみたい。
義隆さんは菓子折りをお母さんに渡してから座り、私の隣で、座卓を挟んで両親と向き合った格好でまず名刺を出し、深々と頭を下げて挨拶をした。
義隆さんの名刺には、私の勤務先の社名と、部長の肩書があって、初めてお父さんの顔に疑問符が浮かぶ。
若くして出世したのか、実は相応な年齢で単に若く見えるだけなのか、少し混乱したようだ。
「萩原 義隆と申します。菜摘さんと、お付き合いをさせていただいております。本日はご挨拶ですので、本来ならばもっと早くに機会を設けて頂くべきところ、遅くなってしまって申し訳ないと思っております。」
畏まったままの義隆さんの言葉に、お父さんも漸く混乱から脱して対応しなければ、と居住まいを正した。