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秘密の恋人
第18章 男ノ選択
私の両親への挨拶から数ヶ月。
隆行さんは神戸で一人暮らしを始め、私が義隆さんのマンションに引っ越して、同棲が始まった。
会社の人には公表してないけど、バレたらその時はその時だと思っている。
総務の人には通勤ルートが変わるとか住民税の手続き諸々で住所も提出するから、ばれてるだろうけど、そんな個人情報が担当者から漏れることは勿論ない。
そんなある日、義隆さんが急に週末、病院に行くと言いだした。
「病院…って、どこか悪いの?義隆さん…」
「そうじゃないんだけど、一応、菜摘にも事前に説明はしておかないと、と思って。実は、パイプカットの手術を受けることにしたんだ。」
「パイプカット…?」
聞いたことはあるけど、詳しくは知らない。
「その、菜摘との間には、子供は作らないほうがいいと思うんだ。私たちは籍も入れないということにしたし、君が本当に産みたいなら作って認知するのは問題ないけど、私の歳から考えても、父親というより祖父に近い見た目になるし、子供が可哀想だろ?」
隆行さんは神戸で一人暮らしを始め、私が義隆さんのマンションに引っ越して、同棲が始まった。
会社の人には公表してないけど、バレたらその時はその時だと思っている。
総務の人には通勤ルートが変わるとか住民税の手続き諸々で住所も提出するから、ばれてるだろうけど、そんな個人情報が担当者から漏れることは勿論ない。
そんなある日、義隆さんが急に週末、病院に行くと言いだした。
「病院…って、どこか悪いの?義隆さん…」
「そうじゃないんだけど、一応、菜摘にも事前に説明はしておかないと、と思って。実は、パイプカットの手術を受けることにしたんだ。」
「パイプカット…?」
聞いたことはあるけど、詳しくは知らない。
「その、菜摘との間には、子供は作らないほうがいいと思うんだ。私たちは籍も入れないということにしたし、君が本当に産みたいなら作って認知するのは問題ないけど、私の歳から考えても、父親というより祖父に近い見た目になるし、子供が可哀想だろ?」