この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
秘密の恋人
第23章 オマケ
カーテンの隙間から差し込む朝日に、うっすらと目を開ける。
「…起こしてしまったかな?」
あぁ。そうか…昨夜は義隆さんの部屋で一緒に寝たんだ…
義隆さんはもう着替えて、ワイシャツの襟にネクタイを通していた。
「もう行くの?」
「今日は朝イチで会議があるからね。事前に資料の確認くらいはしておかないと。」
「朝ごはんは?」
「軽く済ませたよ。菜摘もそろそろ起きてもいいんじゃない?」
時刻は午前6時50分。ホントだ。私は家を出るのはいつも8時過ぎだから、起きるのは7時頃。
いつもなら義隆さんも同じくらいに家を出るから、朝ごはんくらいは私が用意するけど…のそりとベッドから起きた私を見ていた義隆さんが、不思議そうな顔をした。
「どうしたの?」
「…いや…最初にここに連れて来ていれば、私たちがこうなることもなかったんだな、と今更思ってしまって…」
「…?」
「あの時、カクテルで潰れた菜摘を休ませるためにホテルに入ってしまって、その後はまぁ…成り行きみたいな感じだったけど…今考えたら、菜摘の家まで送らなくてもタクシーでここに連れて来て休ませるという手もあったんだな、と。それなら菜摘をベッドに寝かせて、私はリビングにいることもできただろうし、起きてから家まで送り届けていれば多少の気まずさは残ったかもしれないが、きっとこんな関係にはならなかっただろうな、と。」
「…起こしてしまったかな?」
あぁ。そうか…昨夜は義隆さんの部屋で一緒に寝たんだ…
義隆さんはもう着替えて、ワイシャツの襟にネクタイを通していた。
「もう行くの?」
「今日は朝イチで会議があるからね。事前に資料の確認くらいはしておかないと。」
「朝ごはんは?」
「軽く済ませたよ。菜摘もそろそろ起きてもいいんじゃない?」
時刻は午前6時50分。ホントだ。私は家を出るのはいつも8時過ぎだから、起きるのは7時頃。
いつもなら義隆さんも同じくらいに家を出るから、朝ごはんくらいは私が用意するけど…のそりとベッドから起きた私を見ていた義隆さんが、不思議そうな顔をした。
「どうしたの?」
「…いや…最初にここに連れて来ていれば、私たちがこうなることもなかったんだな、と今更思ってしまって…」
「…?」
「あの時、カクテルで潰れた菜摘を休ませるためにホテルに入ってしまって、その後はまぁ…成り行きみたいな感じだったけど…今考えたら、菜摘の家まで送らなくてもタクシーでここに連れて来て休ませるという手もあったんだな、と。それなら菜摘をベッドに寝かせて、私はリビングにいることもできただろうし、起きてから家まで送り届けていれば多少の気まずさは残ったかもしれないが、きっとこんな関係にはならなかっただろうな、と。」