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秘密の恋人
第6章 偶然ノ出逢
ある日の会社帰り。
よく立ち寄るコンビニで買い物をして、おつりとレシートを受け取り、店を出た。
義隆さんとのことをぼんやりと考えながら、横断歩道を渡り、しばらく歩いていたら。
「すみませんッ!」
後ろから声をかけられた。
「コレ、忘れ物です!」
びっくりして振り返ると、スーツ姿の、若いサラリーマン風の男性が、身体を折り曲げ、膝に片手を置いて肩で息をしながら、小さなレジ袋を私に向かって突き出していた。
慌てて自分の手を見ると、持ったつもりだった、買ったはずの商品がない。
おつりとレシートだけ受けとって、買ったものを忘れてくるなんて、なんてマヌケ…と思ったけど、私はぼんやりしているから、こんなことは初めてではなかった。
よく立ち寄るコンビニで買い物をして、おつりとレシートを受け取り、店を出た。
義隆さんとのことをぼんやりと考えながら、横断歩道を渡り、しばらく歩いていたら。
「すみませんッ!」
後ろから声をかけられた。
「コレ、忘れ物です!」
びっくりして振り返ると、スーツ姿の、若いサラリーマン風の男性が、身体を折り曲げ、膝に片手を置いて肩で息をしながら、小さなレジ袋を私に向かって突き出していた。
慌てて自分の手を見ると、持ったつもりだった、買ったはずの商品がない。
おつりとレシートだけ受けとって、買ったものを忘れてくるなんて、なんてマヌケ…と思ったけど、私はぼんやりしているから、こんなことは初めてではなかった。