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秘密の恋人
第6章 偶然ノ出逢
「あ…あの、あなたは…?」
息が治まったその男性はにっこりと笑って。
「あ。僕?僕は、昔あのコンビニでバイトしてて。今日偶々店に寄ったらお客さんが商品忘れたって店長が困ってて。店長じゃ絶対追いつかないと思って代わりに持ってきました。」
「あ、そうなんですか…ありがとう、ございます。お手数お掛けしました…」
「いいえ。じゃ、これで。」
「あ、あの!お礼したいんですが、お名前とご連絡先…」
「そんな大したことしてませんから。じゃ。」
男性は、爽やかな笑顔を残して反対方向に向かって歩いて行った。
店からは200メートルくらい離れているのに。そこを、あんなに息切らすくらい全力で走ってくれたんだ…
スーツに革靴で…
お礼…できなかったけど。
まぁ、確かに初対面で名前や連絡先を教えるのも抵抗があるか…
その時は気になったけれど、どうすることもできず。
彼のこともそれっきり、記憶の中に埋没していく。
息が治まったその男性はにっこりと笑って。
「あ。僕?僕は、昔あのコンビニでバイトしてて。今日偶々店に寄ったらお客さんが商品忘れたって店長が困ってて。店長じゃ絶対追いつかないと思って代わりに持ってきました。」
「あ、そうなんですか…ありがとう、ございます。お手数お掛けしました…」
「いいえ。じゃ、これで。」
「あ、あの!お礼したいんですが、お名前とご連絡先…」
「そんな大したことしてませんから。じゃ。」
男性は、爽やかな笑顔を残して反対方向に向かって歩いて行った。
店からは200メートルくらい離れているのに。そこを、あんなに息切らすくらい全力で走ってくれたんだ…
スーツに革靴で…
お礼…できなかったけど。
まぁ、確かに初対面で名前や連絡先を教えるのも抵抗があるか…
その時は気になったけれど、どうすることもできず。
彼のこともそれっきり、記憶の中に埋没していく。