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秘密の恋人
第2章 彼トノ始マリ
彼との関係の始まりは、3年前に遡る。
つまり私たちは、こんな微妙な関係を、3年間もダラダラと続けている事になる。
きっかけは、私の失恋。
大学時代に憧れてた先輩と、社会人になってから偶然再会し、告白されて2年間付き合った。
高校、大学を通して、友達以上、彼氏未満みたいな、微妙なお付き合いしか経験したことがなく、しっかりと彼氏と呼べる人が居なかった私にとって、初めての彼氏で、初めての相手でもあった。
憧れの先輩だったし、慣れないこともあって、私は彼に全幅の信頼を置いていたし、疑う事なんてなかった。
モテない女の哀しい妄想、と言われればそれまでだけど、ゆくゆくは彼と結婚して、幸せな家庭を築けたらいいなぁ、なんて、馬鹿な夢を見てもいた。
でも、夢は、所詮、夢。
終わりは突然やってきた。
彼が、結婚した。
私は、彼にとっては、2番目かそれ以下の、遊び相手でしかなかった。
彼の本命…結婚相手は、私も知ってる大学時代のサークルのメンバー。
私とより長かったのか、そうでもないのかまでは知らないけれど…
それが発覚したのは12月。久しぶりにサークルのメンバーから連絡が来たと思ったら、結婚式の招待状を送ってもいいかという打診で。出席できるかは今口頭で確約はできないけど、知らない仲でもなし、お祝いくらいは…とは思ったから、おめでとう、楽しみにしてる、と応えた。
数日後、届いた招待状を見て、愕然とした…
彼に問い詰めようにも、その少し前からぱたりと連絡が付かなくなっていて。
あぁ、私、遊ばれてただけなんだ、と、怒りすら沸かなかった。
年末に向けて仕事が忙しかったのも手伝って、帰宅時間がいつもより遅くなって。
通勤で通るエリアの街路樹も、イルミネーションに彩られて、右を見ても左を見ても、肩を寄せ合って歩くカップルしか目に入らない。
つまり私たちは、こんな微妙な関係を、3年間もダラダラと続けている事になる。
きっかけは、私の失恋。
大学時代に憧れてた先輩と、社会人になってから偶然再会し、告白されて2年間付き合った。
高校、大学を通して、友達以上、彼氏未満みたいな、微妙なお付き合いしか経験したことがなく、しっかりと彼氏と呼べる人が居なかった私にとって、初めての彼氏で、初めての相手でもあった。
憧れの先輩だったし、慣れないこともあって、私は彼に全幅の信頼を置いていたし、疑う事なんてなかった。
モテない女の哀しい妄想、と言われればそれまでだけど、ゆくゆくは彼と結婚して、幸せな家庭を築けたらいいなぁ、なんて、馬鹿な夢を見てもいた。
でも、夢は、所詮、夢。
終わりは突然やってきた。
彼が、結婚した。
私は、彼にとっては、2番目かそれ以下の、遊び相手でしかなかった。
彼の本命…結婚相手は、私も知ってる大学時代のサークルのメンバー。
私とより長かったのか、そうでもないのかまでは知らないけれど…
それが発覚したのは12月。久しぶりにサークルのメンバーから連絡が来たと思ったら、結婚式の招待状を送ってもいいかという打診で。出席できるかは今口頭で確約はできないけど、知らない仲でもなし、お祝いくらいは…とは思ったから、おめでとう、楽しみにしてる、と応えた。
数日後、届いた招待状を見て、愕然とした…
彼に問い詰めようにも、その少し前からぱたりと連絡が付かなくなっていて。
あぁ、私、遊ばれてただけなんだ、と、怒りすら沸かなかった。
年末に向けて仕事が忙しかったのも手伝って、帰宅時間がいつもより遅くなって。
通勤で通るエリアの街路樹も、イルミネーションに彩られて、右を見ても左を見ても、肩を寄せ合って歩くカップルしか目に入らない。