この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
秘密の恋人
第15章 幸セノ定義
義隆さんは、ぎゅっと目を閉じた。次に目を開けた時、小さな涙が目尻に滲んでいて。
大人の男性の涙なんて、見たことなくて、驚いたけれど。
胸がきゅうっと痛くなって。
でもそれは、切ない痛みではなかった。
ソファから立ち上がり、義隆さんの膝に甘えるように座って首に抱きつく。
甘えながら、義隆さんの耳元で囁く。
「1番大事なこと、教えてあげる。
貴方と一緒にいることが、私にとっての幸せなの。それが、傍目には不幸に見える状況だとしても、私は貴方といる限り幸せなの。だって、幸せなんて主観なんだから、定義はないんだもの。青い鳥の話、知ってる?幸せ、って、誰かが運んでくれるモノでも、誰かにしてもらうモノでもないの。自分で気づくモノなのよ。」
義隆さんが、しっかりと私を抱き締めてくれた。
大人の男性の涙なんて、見たことなくて、驚いたけれど。
胸がきゅうっと痛くなって。
でもそれは、切ない痛みではなかった。
ソファから立ち上がり、義隆さんの膝に甘えるように座って首に抱きつく。
甘えながら、義隆さんの耳元で囁く。
「1番大事なこと、教えてあげる。
貴方と一緒にいることが、私にとっての幸せなの。それが、傍目には不幸に見える状況だとしても、私は貴方といる限り幸せなの。だって、幸せなんて主観なんだから、定義はないんだもの。青い鳥の話、知ってる?幸せ、って、誰かが運んでくれるモノでも、誰かにしてもらうモノでもないの。自分で気づくモノなのよ。」
義隆さんが、しっかりと私を抱き締めてくれた。