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きょうどうせいかつ。
第1章 ゆうしゃのたびは おわらない。
「魔王!姫を返してもらう!」
姫が魔王にさらわれて、約一年半。長かった旅ももうすぐ終焉を迎える。
目の前にいる魔王は、勇者が闘ってきたどの魔物よりも大きく、醜かった。
そんな魔王を、勇者はキッと睨む。
「□□□□□□□□□ □□□□□□!」
魔王は人のには到底理解できない、奇怪な言葉を発し、勇者の前に立っている。
──この、東の村の長にもらった伝説の剣で、あの魔王を倒す。
この魔王を倒し、姫を救い出して嫁に迎えるのだ。ここで怯えててはいけない。いくらこの魔王が強くとも、この命にかけて、国の平和を守らなければいけないのだから。
勇者の心とは違って、足がわなわなと震えている。
魔王の威圧感は今までの敵の数十倍だ。
そう思うと、勇者が倒してきた魔族たちは、本当に雑魚だったのだと改めて確信する。
あの魔族たちを倒すことでさえ、一年半という長い年月をかけてしまった。
一年半を無駄にはしたくない。そして、何より自分は成長しているはずだ。
「覚悟はいいか!?魔王!」
「□□□□□□□□□!!」
勇者には魔王の言葉は理解できない。
魔王の表情さえも読み取れない。鬼のような形相をしているが、怒っているかどうかも分からない。
こちらの言葉が伝わっているのかさえも、定かではない。
だが、そのようなことはどうでもよかった。
勇者は魔王に向かって剣を向け、力強く駆け出した。
魔王は避けようともしない。それどころか、魔王も勇者に向かってきた。
「うおおおおおおおお!!」
「お待ちになってっ!!」
姫が魔王にさらわれて、約一年半。長かった旅ももうすぐ終焉を迎える。
目の前にいる魔王は、勇者が闘ってきたどの魔物よりも大きく、醜かった。
そんな魔王を、勇者はキッと睨む。
「□□□□□□□□□ □□□□□□!」
魔王は人のには到底理解できない、奇怪な言葉を発し、勇者の前に立っている。
──この、東の村の長にもらった伝説の剣で、あの魔王を倒す。
この魔王を倒し、姫を救い出して嫁に迎えるのだ。ここで怯えててはいけない。いくらこの魔王が強くとも、この命にかけて、国の平和を守らなければいけないのだから。
勇者の心とは違って、足がわなわなと震えている。
魔王の威圧感は今までの敵の数十倍だ。
そう思うと、勇者が倒してきた魔族たちは、本当に雑魚だったのだと改めて確信する。
あの魔族たちを倒すことでさえ、一年半という長い年月をかけてしまった。
一年半を無駄にはしたくない。そして、何より自分は成長しているはずだ。
「覚悟はいいか!?魔王!」
「□□□□□□□□□!!」
勇者には魔王の言葉は理解できない。
魔王の表情さえも読み取れない。鬼のような形相をしているが、怒っているかどうかも分からない。
こちらの言葉が伝わっているのかさえも、定かではない。
だが、そのようなことはどうでもよかった。
勇者は魔王に向かって剣を向け、力強く駆け出した。
魔王は避けようともしない。それどころか、魔王も勇者に向かってきた。
「うおおおおおおおお!!」
「お待ちになってっ!!」