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きょうどうせいかつ。
第1章 ゆうしゃのたびは おわらない。
魔王と勇者の戦いを止めたのは、黒いドレスに身を包んだ、ブロンドの少女だった。
年は勇者より少し下だろう、16〜17歳と言ったところだろうか。
少女は動きを止めている勇者と魔王の合間に立った。
「姫……!なぜ邪魔をなさるのですか!?」
勇者は驚きの声を隠そうとしない。
姫は勇者をじっと観察する。
「何を……」
「大きな声をお出しにならないでください。魔王様がびっくりなさっていますわ」
「な……!」
勇者は困惑した。まさか姫が魔王の味方をするとは思っていなかった。
愛しい人のものへ駆け寄るように、魔王に駆けていく姫を、ぽかんとした顔で勇者は見ていた。
「姫!どうなさったのですか!?それは魔族の王なのですよ!?」
「重々理解しております。しかしながら勇者様、私は、イザベラは、この魔王様を愛しているのでございます」
そういって、魔王の大きな手に自らの手をそっと添える姫。勇者は目の前の出来事に対応できず、困ったように魔王と姫を交互に見ている。
「し、しかしながら、それは魔王なのですよ!?その恐ろしい牙で国の者を噛みちぎり、悪魔のような翼で不幸を運んでくる者でございます!その巨体で山など簡単に壊してしまうでしょう!」
「だから何だというのです」
年は勇者より少し下だろう、16〜17歳と言ったところだろうか。
少女は動きを止めている勇者と魔王の合間に立った。
「姫……!なぜ邪魔をなさるのですか!?」
勇者は驚きの声を隠そうとしない。
姫は勇者をじっと観察する。
「何を……」
「大きな声をお出しにならないでください。魔王様がびっくりなさっていますわ」
「な……!」
勇者は困惑した。まさか姫が魔王の味方をするとは思っていなかった。
愛しい人のものへ駆け寄るように、魔王に駆けていく姫を、ぽかんとした顔で勇者は見ていた。
「姫!どうなさったのですか!?それは魔族の王なのですよ!?」
「重々理解しております。しかしながら勇者様、私は、イザベラは、この魔王様を愛しているのでございます」
そういって、魔王の大きな手に自らの手をそっと添える姫。勇者は目の前の出来事に対応できず、困ったように魔王と姫を交互に見ている。
「し、しかしながら、それは魔王なのですよ!?その恐ろしい牙で国の者を噛みちぎり、悪魔のような翼で不幸を運んでくる者でございます!その巨体で山など簡単に壊してしまうでしょう!」
「だから何だというのです」