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きょうどうせいかつ。
第7章 そしてふたたび よるになる。
「ねえ、私……決めたわ。

私は、自分のためにあなたを守る。

勇者様はもしかしたら、あの人のようになってしまうかもしれないわ。そうならないようにこの力を隠し、勇者様を利用する。騙してでも、色仕掛けでも、絶対に協力してもらう。嫌われても構わない。あなたがひどい目にあわないなら、私は何だってする」

『……』

「説得なんてできないわ。理解してもらえるとも思わない。希望だなんて、思わない。道具として、勇者様を利用する。私のエゴのために」

『それは……』

「言ったでしょう?エゴよ。どうなったって構わないの。だから、止めないで」

そこで、魔王は少し寂しそうな顔をした。そんな魔王の顔をそっとなでる。

「大丈夫。私は傷つかないわ。だって私、人一倍強いもの!それに、もしも勇者様が、話の通じそうな人だったら、そんなことはしない。約束する」

そして彼女は神に誓った。
自分はどうなっても構わないと。それでも、どうか魔王を守る勇気をください、と。

それが彼女の命をかけた、最大の賭けなのだった。

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