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きょうどうせいかつ。
第8章 しかけにんは おどろいた。

「うん。この人がブレットよ」

また、偉そうなやつが出てきたぞ。
それがその男の第一印象だった。

「オレとどっちが強いかなー。まあ、ええわ。んで、説得するゆーても、何すればいいん?」

金髪碧眼。背は勇者より少し高め。前髪が長く、その長い前髪で左目が隠れている。恐らく、かっこいい分類に入るような男だ。

「ブレット、先代の勇者、クリストファーよ」

「よろしくー。クリスでええよ」

「ブレット、です……」

クリスはヘラヘラ笑って、姫のとなりの席に腰かけた。

「なんや自分、カチコチやんか。何緊張してんねん。同じ勇者のよしみやろ?」

「はあ……」

「はあ、じゃないわ。よう分からん奴やなー。こいつのどこがいいん?」

「頭が切れるところよ」

「あー。じゃあ、オレに勝ち目ないわー。しゃーない」

なんの勝負だよ……。

「なんの勝負よ?」

かぶった。
考えがかぶった!

「そりゃー、どっちが勇者にふさわしいかーって奴ちゃうん?知らんけど」

「そう」

「そう言えばダミアンは?」

「買い物にいったわ」

「アイツも大変やなー。毎日毎日疲れへんのかな」

「気合いじゃない?」

「そっか。気合いかー」

勝手に話がどんどん進んで聞く。


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