この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
きょうどうせいかつ。
第8章 しかけにんは おどろいた。

勇者は呆れ顔で二人の会話を聞いていた。

正直、どうでもいい。

「なんやおどれ、そんなつまんなそうな顔しなや。しかも女の子の前で。恥ずかしないんか?」

「別に、あなたには関係ありませんよ」

「はあ……。呆れた。そりゃーイザベラちゃん困るわ。あんた、人の話聞こうともしんのな」

クリスはあからさまにため息をついて、勇者をじっと観察した。

「何だよ……」

「つまらん男。人の話を真っ向から否定して。おどれ、自分が一番正しいって思っとるやろ」

「な……っ」

バカにされた。
そう感じた勇者は、クリスを睨み付けた。

「あんたみたいな奴がおるから、戦争っちゅーもんが起こるねん。知らんけど」

うんうん、と、姫が熱心に頷いている。
──こいつ、かなり嫌いだ。

「まあ、一概には言えんけどな、この世界には正しいもんなんてない。その逆も然りや。正しいか間違っているかなんてな、時代と価値観で簡単にコロッとひっくり返る。そんな風に、自分の価値観押し付けてばっかりやったら、生きていけへんで?」

「あんたはどうなんだよ。それは人に価値観押し付けているってことじゃないのか?」

「やから一概には言えへんって言ったやろ。これは説教やわ。オレ、今怒っとんねん」

/143ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ