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最低奴隷。
第2章 罠
早歩きで666へと向かう。

気持ち悪くて吐きそうになる程に緊張している。そして10分程歩き、666へと辿り着いたのだった。

店の前にはすでにタクシーが待機していた。

ガチャッ

ドアを開けると、同じく緊張した様子でこちらを見る砂川と、カウンター席で潰れている絵夢がいた。

「上手くやったね」

俺は絵夢の横に立つ。

「連れて帰るから、一緒にタクシーまで運んでもらっていい?」

二人で肩を貸しながら、絵夢をタクシーへと運ぶ。

「ありがとう。これ、約束の分」

俺は封筒を砂川に渡した。

砂川は黙ったまま小さく頭を下げ、封筒を受け取った。

俺は絵夢が座る後部座席に乗り込み、運転手に行き先を告げた。

向かう先は、都内でも有名なSMホテルである。

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