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貴方にジャンキー
第3章 心と体

足音が止まった。



はあぁぁぁ。
ため息と一緒に精一杯の勇気を奮い起たす。



「理子、何しに来た?」


『違うっ!そうじゃねえ!聞きたいことがいっぱいあったはずじゃねえかっっ!何言ってんだ、俺は。』


「えっとー・・ってか、よく一度も振り返りもせずに、私だって分かったね。」


「そりゃあ・・(匂いが)・・」


『って、言えるか!そんなこと!』


「んっんん(咳払い)んなことより、お前は・・何で・・何で急に消えて、急に現れるんだ!俺が・・俺がどんな想いで・・!!」


やべぇ・・本気で泣けてきた・・。
1年前、いきなり俺の周りから理子の気配が消えた時の焦燥感が思い出される。
学校を2週間休んで、探しても探しても見付からない・・不甲斐なさとか、淋しさとか、もう会えないかと思う恐怖に似た感情。



理子には分からねぇ――


涙を隠すために下を向く。
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