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さくらホテル2012号室
第8章 夢想する指先


現実に存在するひとを想って自慰をするなんて、何年も何年もなかったことだ。それは若い頃の特権、恋をして焦がれる想いを胸にできた頃だけの特別なことなのだとずっと思っていた。
だからわたしにとって自慰行為とは、現実とはかけ離れたファンタジーのはずだった。妻でなく母でなく。司書でなく主婦でなく。ひとりの名もない女としての夢想の時間。それがわたしにとっての自慰の時間だった。


でもいつしかそれは、先生のことを強く想う小さな、けれど大切な時間となっていった。誰にも邪魔されずに、実ることのない恋のような甘い空想上の飴を、口の中でもてあそぶ。それがわたしにとっての自慰になっていった。

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