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さくらホテル2012号室
第13章 シャワー室でのつかのま


茎の根元に指を添えると、わたしはソフトに先端をお口に含む。
舌が当たらぬように注意しながら、そっと先生を口腔の奥まで吸い込む。


「あぁ……」


先生のため息のような声が聞こえる。
わたしは吸引する力を強める。
先生の幹に、舌と上あごをぴったりと吸い寄せる。わたしのお口の中は、先生でいっぱいだ。


先生の香り。
ブラインドの向こうに見える森のようにも思える。深い森のような、先生の香り。
幹の太さや硬さと、その森の香りで、わたしはいっぱいになってしまう。


吸い込み、くわえ、しゃぶり、ねぶる。
先生の幹はピクリと反応してくれる。
先生は先ほどわたしがそうしたように、わたしの頭を掴んで、快感をこらえてくれている。

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