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◯◯に行ってきました!(仮)
第2章 エーゲ海の夕暮
「だって日焼けしたくないし、朝晩寒かったら嫌だし、旅行って荷物が多くなるものよ?…あ、ねぇ、タオルとか一応持ってはいるんだけど、ジャマかな?トランクもそんなに大きくないもんね…」

「タオルね、向こうにないから俺結構積んできたよ。だから沙織ちゃんも持ってるなら置いてくる?」

「あ、じゃ、ちょっと待ってて?」

「オッケ。車停めっぱなしだから戻っとく。直接来て」

「わかった」

こんなこともあろうかとタオルは一番上に詰めてたから、これでバッグの嵩は少し減った。
エレベーターで部屋に戻り、タオルをベッドの上に放り出して鍵をかけ、急いで車に戻る。

「お待たせ」

「はーい。じゃ、行こっか。」

車が出発したのが午前10時。
分散型とはいえGWの初日だけあって、渋滞で進まないほどではなかったけど車は多かった。

途中、岡山の日生(ひなせ)でお昼ごはんを頂く。
時間は13時を回っていた。

祥悟くんの大学時代の友達に、日生出身の人がいるらしく、前に連れて来てもらって美味しかったから、沙織ちゃんと行きたいんだ、と言ってついたのが、漁港近くの、食券を買うタイプの庶民的な食堂。

「デートっぽくなくてゴメンね。でも美味しいから。」

と断られたけど、私は祥悟くんとならどこでもオッケーだし、むしろ高級なところより落ち着く。


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