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紅蓮の月~ゆめや~
第11章 第三話 【流星】 二 
 通い婚では、女はひたすら男の訪れを待つしかない。次にいつ来るかは男の気持ち次第なのだ。殊に兼家のように夜毎に違う女に通う主人を持てば、その夜歩きに付き従う従者は自分の自由を持てない。
 他人の密事(みそかごと)をあれこれと詮索するようになってしまった―、自分はこんな埒もない、はしたない人間に堕ちてしまったのかと情けなく思った。これも兼家のような好き者を良人に持ったからかと我が身の不運を嘆きたいけれど、ひとたび身体のうちに灯った熱い焔は容易に消えてはくれない。
 美耶子が物想いに沈んでいると、髪を梳る女房が言った。
「兼家様は昨夜はお早くお帰りになったのでこざいますか?」
「え―」
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