この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
紅蓮の月~ゆめや~
第11章 第三話 【流星】 二 
 兼家は今度こそ本当に愛想を尽かしたらしい。喧嘩をした夜を境にふっつりと訪れが絶えた。二十日どころか、今回はひと月が経っても、一向に訪れる気配はない。このまま別れることになるのかもしれなかった。あれほどの大喧嘩をしたのだ、それもまた無理からぬことにも思え、美耶子の中には次第に諦めがひろがっていった。
 兼家に見切りをつけられれば、他人は分不相応の男を選ぶからよと嘲笑(あざわら)うだろう。宮廷人にとって他人の醜聞は何よりの話の種だ。が、言いたい者には言わせておけば良い。世間には人々の好奇心をそそるネタは尽きない。最初は物珍しさに口さがないことをあれこれと取り沙汰する連中も、刻(SG)が経てば興味を失う。それまでの辛抱だった。
/255ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ