この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
紅蓮の月~ゆめや~
第14章 最終話 【薄花桜】 一
 新しい客が来た様子に、慌てて想いを振り払う。見れば、店先に若い娘が一人立っている。小文と同じ歳くらいだろうか。
 小文はおずおずと店の中を覗く娘に近寄り、明るい声で言った。
「いらっしゃいませ。何かご用でございますか」
 だが、いかにも金持ちのお嬢様らしい派手やかな着物の娘は、小文と眼が合うと逃げるように駆けていった。小文は軽い溜め息をつく。その拍子になにげなく胸許を押さえた手がロザリオに触れた。華奢な首筋にかけられているのは銀のクルスである。手にとって陽にかざすと、小さな十字架はキラキラと光った。
/255ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ