この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
紅蓮の月~ゆめや~
第15章 最終話 【薄花桜】 二 
 ふと往来の向こう側から賑やかな気配がして、小文は顔を上げた。普段から両脇には店屋が建ち並ぶ、人通りも多い大路である。が、あの雰囲気はただ事ではなかった。何とはなしに緊張さえ孕んだ物々しさが漂っている。
 ほどなく一人の武士と見える男が駆けてきた。
「まもなく関白殿下がここをお通りになられる。くれぐれも粗相のないように致せ」
 大路を行き交っていた人々は皆、一様に顔を見合わせている。各々の店や家から物見高い野次馬が何事かと表へ出てきた。
「さ、関白殿下のお通りじゃ。皆、早うに脇へよけるのじゃ」
 どうやら、それが先触れであったらしく、すぐに大勢の行列がやってくるのが向こうに見えた。先頭に騎馬武者を乗せた馬が十数頭、更にその後に一人だけ白馬に乗った武将がいた。
/255ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ