この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
紅蓮の月~ゆめや~
第15章 最終話 【薄花桜】 二 
秀吉は自分が百姓の出身ゆえか、高貴な女性を側に置きたがった。彼の後宮には名家出身の美女が侍り、その筆頭には信長の姪である淀殿茶々などがいる。
 折しもこの時、秀吉は畏れ多くも禁裏の帝に拝謁するため上洛していた。この日は洛内を視察という目的で華やかな行列を仕立てて練り歩いていたのだ。視察という名目ではあったけれど、実際は己れの権勢を世間に誇示するための顔見世興行であった。
 小文は白馬に跨る武将を手をつかえたまま見上げた。その視線の先に壮年の男の顔があった。いや、この時秀吉は既に五十歳を過ぎていたから、壮年というよりははや老齢の域に差しかかっていた。しかし、彼(か)の織田信長でさえ完全にはなし得なかった天下統一の偉業を成し遂げた男の貌(かお)はまだ十分に若さを残していた。
/255ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ