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紅蓮の月~ゆめや~
第2章 紅蓮の月 一
 と、ふいに信長が大笑いを始めた。何がおかしいのか、さもおかしてたまらないように腹を抱えて笑っている。
 帰蝶が呆気に取られていると、信長はふっと笑い止んだ。
「そなた、マムシに儂を殺せと命じられてきたのであろう」
 信長は物騒なことをさらりと言ってのけた。
「儂の寝首をかいてこいとマムシに懇々と言い含められてきたのではないか」
 重ねて言われ、帰蝶はうつむいた。こんなときこそ、信長を真正面から見つめ返し、何か適当なことを言ってやり過ごさなければならないのに、できなかった。
 こんな無様な有り様を父が見たら、さぞ嘆き怒るに違いない。帰蝶は我と我が身が情けなく、口惜しさに唇を噛んだ。
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