この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
紅蓮の月~ゆめや~
第4章 紅蓮の月 エピローグ
 エピローグ

「―信長様」
 呟きが落ち、実幸はうっすらと眼を開いた。随分と長く眠っていたような気がする。ふいに熱い雫が頬を流れ落ち、実幸は愕いた。
 実幸は泣いていた。そう言えば、何かやり切れないような気持ちだった。切ないような、それでいて、その切なさを愛おしく思うような、相矛盾した心情が複雑に入り乱れている。
「哀しい夢をご覧になりましたか」
 その声に、実幸は我に返った。
 眼の前の「ゆめや」の女主人が白いハンカチを差し出している。実幸は手のひらで涙を拭って、首を振った。ハンカチは要らないという意思表示のつもりだ。
「何度かうなされておいでのようでしたが」
 女主人が気遣わしげな表情で言う。実幸は
改めて周囲をぐるりと見回した。
/255ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ