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紅蓮の月~ゆめや~
第5章 第二話【紅蓮の花】 プロローグ
 こんな場所にこじんまりとした古着屋があったなど、花凛はこれまで知らなかった。愕きを隠せないでいると、ふいに背後から声がして、花凛は二度愕いた。
「何かお入り用ですか」
 弾かれたように振り向くと、小柄な女性がひっそりと佇んでいた。華やかな美貌の着物姿の女性だ。年の頃は判りかねた。若くも見えたし、もう四十は過ぎているようにも見えた。もしかしたら、花凛の母親くらいの年代なのかもしれない。人目を引くであろう美しさにも拘わらず、まるで印象が薄く、とりとめもない雰囲気がある。
「いえ、あの」
 花凛は狼狽(うろた)えた。まさか、ちょっと興味があって入ってみただけだとは言えない。花凛は咄嗟に言った。
「『ゆめや』だなんて、面白い名前だなあと思って」
 それは本当のことだ。と、美しい女性は淡く微笑した。
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