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おんな小早川秀秋
第3章 秀俊修行

「何をする、離せっ……」
「おっと、羽柴秀俊の振りをしても無駄だぜ。お前が女なのは、もう知ってるんだ」
「な……どうして、それを」
「さあ、どうしてだろうな? そんな事より、まずは可愛がってやるぜ」
絶対に漏れてはならない秘密の漏洩に、あきは酷く動揺してしまう。心の乱れは、目の前に迫る危機を忘れさせてしまうが、帯を緩められ隙間から胸元に手を入れられれば、本能が叫びを上げた。
「やっ――ふぐっ」
だが、男は事前に用意していたのか、一度胸元から手を離すと、取り出した布を噛ませてあきの口を塞ぐ。
「男にしておくのがもったいないと思っていたら、女とはなぁ……ありがたい話だ」
あきが巻いているさらしを解き、男は露わになった胸を覗く。そこはさらしがなくとも男と大して変わらない平坦であるが、男よりも敏感な尖りがある。綺麗な桃色をしたそれは、男を喜ばせるには充分であった。
「なんだか本当に少年を犯してるみたいだが……それもまた一興か」
「んっ、んんっ!」
全体を撫でられ、先を摘まれればあきはびくりと体を跳ねさせる。それは、明らかに男を知らない生娘の反応だった。

