この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
私を愛して
第1章 -第1章-
「…ふぅ………
久しぶりに よい運動をしたわい」
「…おじいさま……
元気よね……」
美咲は布団の上にうつ伏せになり、
ボソリと呟いた。
「いやいや……やはり年には勝てん。
昔は何人ものおなごを鳴かせたもんじゃ。」
「……それは何年前の話…?」
「…そんな大昔では ないぞ?」
男はニヤリと笑う。
美咲はそんな男を気怠気に見る。
男は齢70。
だが年齢より若く見えるし、体格もいい。
ここ数年は持病で痩せたようだが筋肉質なのか同年齢の男達より身体も引き締まっている。
さぞ、女を泣かせて?きたのだろう。
「…うん。
おじいさま すっごくモテそう…」
美咲はクスリと笑う。
そんな美咲の頭を男は優しく撫で、
「…汗をかいて気持ち悪いじゃろう。
風呂に入るか。」
「……うん。……」
美咲はダルそうに立ち上がり、男に肩を抱かれながらゆっくりと浴室に向かった。