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お義姉さんは、BL義弟と彼氏のペット
第5章 義弟のカレと鏡の前で
息が整うと、直は結衣の体をゆすった。

気絶をしていたのか、結衣は目を開いて

もしばらく視点が合わなかった。

「とおる・・?」

元夫の名前をつぶやきかれ、

直は、思わずイラっとし、軽く頬を叩いた。

すると、やっと焦点合ったらしく、ビクっと体を起こした。




熱めのシャワーを浴びせると、座り込んでシクシクと泣き始めた。

直が

「大丈夫か?」

と聞くと、泣きながら

「大丈夫・・。久しぶりのSEXで・・

なんていうか・・。

ひとりにして・・ほしい・・」

と言ったので、先にバスルームを出て、服を着た。

ドライヤーで、軽く髪を乾かし終わっても、

結衣はまだ出て来なかった。

直は、脱衣所を出て、キッチンへ行き、

冷蔵庫からミネラルウォーターを1本取ると、二階へ上がった。





しばらく、熱いシャワーを浴びていると、涙も止まり、落ち着いた。

半年くらいぶりの、SEXだったから、高揚し過ぎたのかもしれない。

よくわからない。

愛情がないと、SEXはできないものだと思っていたが、

明らかにそうではないと分かった。

快楽を与えられても、直が愛しいとは思えなかった。

かと言って、憎いとか、傷ついたとも思えなかった。

だいる体を起こして、軽く体を洗い流し、

バスルームを出て、服を着るまでに時間がかかった。

もう、日付は変わっているだろうか?

そんな事を考えながら、ベリーショートの髪を乾かすと、二階の自室へ上がった。

稔の部屋のドアの前を過ぎ、隣の部屋のドアを開けると、明かりがついていた。

いつもの癖で、部屋を出るときは必ず消して出るはずなのに。

首をかしげながら部屋に入り、ベッドに腰を下ろす。

ふぅーっと自然と溜息が出た。

枕元においてあるリモコンで、部屋の灯りを消し、

毛布とシーツの間に体を滑り込ませる。

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