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第2章 ローカルアイドル事務所

「その……。別の方法は何かございませんでしょうか？」

「といいますと、『裸にならずに』ってことですか？」

「ええ」

「はっきり申し上げますと、ございませんね。もしお嫌であれば、ここで面接を終了とさせていただきます」

　こう言い渡され、焦る琴美。

　琴美には、奇竹の様子や態度がすでに「不合格です」とでも言わんばかりに見えたのだ。

「お、お待ちください……！　その……裸になれば、それでいいんですか？」

　まだ裸になる決心など付かぬまま、それでも琴美は尋ねた。

　奇竹は堂々と答える。

「もちろん、それだけではございません。１５分間も、『琴美さんのお身体を眺めるだけ』というのは、幾らなんでもあまりにも時間が長すぎるでしょう。ただ、ご安心ください。何をご心配になられているのかは分かりませんが……私は決して、琴美さんのお身体に手は触れません」

「う、うぅ……」