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奇竹先生の卑猥な日常
第3章 ヌードデッサン教室
 そのデッサン教室に通った経験から、奇竹の今回の計画が生まれたのだ。

「自ら、ヌードデッサン教室を主宰しよう」という計画が。



 通っていた教室には、奇竹にとって残念なことが幾つもあった。

 真面目に勉強する気持ちが薄く、ほとんど下心ばかりの彼にだけ感じられた幾つもの不満が。

 それらは、「30代くらいまでの若いモデルが比較的少ないこと」や「経験豊富なモデルのためか、恥ずかしがる素振りを見せる者など一人もいないこと」「奇竹にとっては苦痛の時間でしかない、男性モデルのデッサンも行われたこと」、さらには「真面目な空気なので、作品作りに集中せざるをえず、モデルの裸をじっくり鑑賞する暇などないこと」などだ。

 なので奇竹は、「だったら、俺自身が、自分の趣味を貫き通せる教室を開いてやろう」と思い立ったらしい。

 そして、アイドル事務所のすぐそばにて、デッサン教室を始めることにしたのだった。




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