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第3章 ヌードデッサン教室

　奇竹がさらに言う。

「今日は、実際の教室を下見していただき、雰囲気を掴んでいただく予定なのですが、やはりモデル経験者の先輩が同行している方が良いと思いまして。何かご質問がございましたら、お気兼ねなく、斎藤さんに聞いてみてください」

　由梨花は感謝の笑みを浮かべて言った。

「お気遣いありがとうございます。斎藤さん、本日はよろしくお願いします」

「いえいえ、こちらこそ。僕に分かることでしたら、何でもお教えいたしますよ」

　奇竹は、二人の顔を交互に見ながら言った。

「では、教室の方へ参りましょうか。ついてきてください」

　三人は連れ立って、その部屋を出た。