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第3章 ヌードデッサン教室

　やがて、再び戻ってきた奇竹が、最後に注意事項を幾つか伝えて、由梨花への説明は全て終了することに。

　挨拶を交わした後、由梨花は去っていった。



　斉藤と二人になると、すぐに奇竹が口を開く。

「二人でちゃんと色々会話したか？」

「もちろんです。由梨花さんが色々と質問を投げかけてきてくれたので、僕は主に答える役目でしたけど」

「うん、それで十分だ。よくやった」

　満足そうに頷く奇竹。

　今回、斉藤を呼んだのは、こうして由梨花との面識を作っておくためだった。

　こうすることで、由梨花がモデルをする際に、斉藤が受講生として同室していれば、由梨花の羞恥をさらに高められるかもしれないという目論見のようだ。



　当日の受講生の募集も無事済ませてあり、奇竹の準備は万端だった。

　デッサン教室を開く日を、首を長くして待つ奇竹と斉藤。



　そして、待ちに待ったその日がやってきた。